雲のむこう、映画賞

新海誠氏の「雲のむこう、約束の場所」に、
毎日映画コンクールの映画賞が与えられたそうです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/cinema/news/20050118k0000e040002000c.html
いや、好きな作品が認められるというのは、素直に嬉しいことですね。
新海監督おめでとうございます。

ところで、とりとめもなく思ったことですが、この映画は
アニメ映画の様々な巨匠の優れたところを幾つも受け継いでいるようで、
考えてみると面白いですね。差異部分も含めて表にしてみるとこんな感じでしょうか。

監督名特徴差異点
宮崎駿美しい自然風景描写「光」に特に力を注ぐ/ややシャープ?
大友克洋夢での予感/破壊願望(核をイメージさせる爆発)傾向が少し穏やかで叙情的
押井守廃墟願望エネルギッシュな若者でも成熟した大人でもなく、牧歌的な少年少女に添えられる
庵野秀明実験司令室の風景声を張り上げるのではなく息を殺して見守るような感じ

差異が少ない場合もあり、完全な表とは言えませんが。

ところでふと気付いたのですが、上の四人の監督は、
恋愛を映画の最大の中心テーマに置くことがあまりないような気がします。
そこが新海監督と大きく違うのもまた不思議な感じがします。

イタリア初日本経由アメリカ行き? 飯田晴子とディズニーの「Wicth」

実は昨年仕事でチェコプラハを通ったときに、
面白いCOMICを手に入れたんです。
題名は「W.I.T.C.H」。
まあ基本的にバタくさい絵ではあるんですが、その中ではかなり萌える。
何と言っても設定がよい。5人の少女がせくしーなお姉さんに変身して戦うという…。
よく見たらディズニーで、ありゃ、と思いながらも、
あちらでもこういうのが出てきたんだなあ、と喜んでいたのですが、
帰国後、しばらくそのことは忘れていました。


さて、時は流れて、本日。本屋で飯田晴子の新作を見つけました。
この人は秘かな人気作が事実上の打ち切りになって惜しまれたり、
しかしアンジェリークっぽいシリーズを始めたら10巻も続いたりという、
知らない人は知らないけれど知る人は知っている少女漫画家さんです。
私のチェック対象のやや外縁近くに位置している方なのですが、
取り敢えず表紙をチェックしてみると数人の女の子が座ってランチタイム。
女の子集団物は好きなのでもう少しチェックしてみると、
どうも奇妙な既視感がある。帯を読んでみると、
飯田晴子とディズニー・パブリッシング・ワールドワイドが贈る、
愛と正義のヒロイックファンタジー第一弾!」
ん? ディズニー? これは! ここでばちっと記憶が繋がりました。
そう、冒頭のコミックの日本版だったのです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4049249553/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4049249650/

早速購入して読んでみると、これは…いやなかなかいいではないか。
実はこの方はちょっとテンポが変わっているという作風なのですが、
それがアメリカンな雰囲気によくあっている。
メインヒロインのウィルの設定が「少し内気で繊細」というのもグーです。
ルックスはショートで一見活発そうなのですが、
実は転校時に友達が出来るか不安がったり、
パーティに行きたくないと溜息ついたり。
これってあちらの国でも受けるのかな?と不思議に思うほど妙に日本的です。
ちなみにに私の一押しはにぎやかなイルマです。


これは面白いと思ってネットで調べてみたのですが…恐れていたとおり、
ほとんど情報がありません。
しかし、ここの2004.08.05のところで面白いことを知りました。
http://freejp.adam.ne.jp/docs/db0107.htm
なんと、ディズニーはディズニーでもイタリア支局製らしいんです。
そこでさらに調べてみてびっくり。
http://www.yohan.co.jp/news/news12.html
こちらの2004年5月のニュース「イタリア発少女向けコミックが米国へ」に記事があったのですが、なんと、
「イタリアでは発行部数が毎月100万部をこえる超人気のティーン向けコミック誌」だそうです。
あの「もえたん」でさえ5刷で16万7000部ですよ?
(比較対象が間違ってますが…)
これだけ部数が多ければ、「ガンスリンガー・ガール」のヘンリエッタ辺りが愛読していたり、ヒルシャーが「売れてるから…」とプレゼントに買ってきてトリエラに呆れられたりしても不自然ではありません。
「現在世界中のディズニー支社によって64のマーケットで雑誌、書籍の出版が拡大されている」
64もあれば、明らかにJAPANも含まれてますね。
飯田さん版の発行も、これに合わせた展開でしょう。
「来年の春には「Disney Adventures」誌との提携でグラフィック・ノベルと少女誌の中間のような雑誌の制作も予定されている」
これは…ディズニー、なんか、やる気じゃないですか?
「萌え文化」そのものは海外進出にはかなり厳しい表現です。
しかし、そのエッセンスを取り出して、ハリウッド的な世界に通用する表現として出して行けば。決して成功は不可能ではないかもしれません。
飯田さん版、結構アメリカっぽいタッチなのですが、ひょっとして編集部からはそちらへの展開を考えた指導が入っているのでしょうか?


ますます興味が湧いて、今度はディズニー・パブリッシング・ワールドワイドについて調べて行くと、なんと。
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=69143
「米国における日本のマンガ出版でトップシェアを占める株式会社TOKYOPOP」と提携するそうです。アメリカで売れている日本コミックが「ラブひな」だということは聞いたことがあったのですが、その展開をしている会社です。


そしてさらに。
http://www.g-telp.jp/careerup/c005.html
ここの「ディズニー パブリッシング ワールドワイド・ジャパン」の方の話によると、
「最近では、日本の漫画文化とイタリアのコミックのノウハウを活かすため、日本から漫画家をイタリアに連れていく機会もありました。」
あくまで推測でしかないので注意して欲しいのですが、
ひょっとしてこれは「Wicth」関連の話で、飯田晴子さんがイタリアの漫画家さんに会いに行ったことがあるということでしょうか?
(ソースの確定できる情報を見つけた方はぜひお知らせ下さい。)


そう言えばイタリアと言えば
ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展ですね。
http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/otaku/j/
.go.jpの下に、大嶋優木とかよつばスタジオとかの文字が載るなんて、
全く面白いことになったものですが。
http://www.eurojapancomic.com/europe/italy/italy.shtml
ここによると、イタリアでも結構漫画のイベントがあるらしいです。
http://www.luccacomics.com/04/default.asp
ここなんかは、10/29-11/1ですね。この頃にイタリアに行かれる方がいれば、
ぜひ両方立ち寄られては、と思います。


しかし…韓国の「SPHERES」といい、なかなか面白い時代になってきましたね。

青春特急

最近ここを読んでいる人はいないはずなので安心してそっと書きます。
http://book.keizaireport.com/index.php/asin/4063491730/
こんな本を買ってしまいました。
「青春特急!!電車でGO!学園」
もう萌えたらいいのか笑ったらいいのか泣いたらいいのか…。

物語は、幼少時迷子になったときに運転手さんに
優しくしてもらった思い出を胸に運転士を目指す少女…
という王道なのか電波なのか判別しがたい強引な設定で始まります。

しかし、その思い出というのが…
>「電車の先頭からの景色を見たんだ…」
慰めるためだけで運転席に入れたのかよ! 危ないだろそれ!
…と思ったら次のページで生徒会長と言う人が現れて
>「それはすでに鉄道営業法第33条に反する行為であり」
真剣に突っ込んでるよ!
…しかも次のページで
>「もしこの大会でみごと優勝することができたならば
>貴様の主張を認めてやらんでもなし!」
認めるなよ! 駄目だよそれ!

取り敢えずこの辺りにしておきます。
今はただ明日の早朝新幹線に備えて筆を置きます。

ゴーストビジュアルノベル

上の案を更に進めると、
「規格にあったゴースト二体と起動して下さい」
などというゲームを作ることができるかもしれません。
疲れてきたので今回はこの程度に留めておきます。

ゴーストアドリブ劇場

ちょっと療養中なのですが、あまりに面白そうな話が出てきたので、以前から考えていたことの一部を書いてみます。
台本として

  1. [ぼけ]
  2. [つっこみ]

のような形式の文が与えられ、それを各ゴーストが解釈してアドリブで反応を返すことにより会話が成立したら面白いのではないか。
いろいろな個性を考えて、例を作ってみると、

  1. [ぼけ]:
  2. (A)「あれー? 今日って交番定休日でしたっけ?」
  3. (B)「どーしよっ! 私、狂犬病の予防接種受けるの忘れてたっ!」
  4. (C)「…雲に空が浮いてる」
  1. [つっこみ]:
  2. (A)「ええーっ、びっくりです〜」
  3. (B)「んなわけあるか、ぼけーっ!」
  4. (C)「…ふっ」

…かなり苦しいとは言え、どの組み合わせでもなんとなく漫才っぽく感じられます。
 で、すでにキャラクター別に上のような反応データが存在していれば、次のような他の台本にも対応できます。

  1. [ぼけ]
  2. [ぼけ]
  3. [つっこみ]

いわゆるボケ返しです。
もし、各ゴーストにこういう反応があれば、ユーザは、
「この二人を一緒に立たせたらどんな反応になるだろう?」
という楽しみ方ができます。これは、ゴーストを作った本人さえどうなるか予想できません。一つのキーワードに複数の反応を準備していたら尚更です。

この案の問題点は

  1. (1)いろんな台本を書くためにはどんなキーワードを共通に持てばよいかわからない
  2. (2)結局ゴースト開発者の負担になる

ということです。

(1)に関しては、取り敢えず今思いつくものでは
「ぼけ」「つっこみ」「からかい」「怒り」「褒め」「照れ」
などがありますが。

(2)に関してはうまく実装さえすれば

*反応・ぼけ
:んなわけあるか、ぼけーっ!

ぐらいに簡単になると思いますが、やはり最大の問題です。

しかし、ここで、今回の「台本コミュニケート」「伺かゴースト劇場」が使えたら嬉しいなあ、と思いました。つまり、今出ている案の脚本作成の部分を二段階に分解して応用性を増すような感じでしょうか。

開設に当たって

伺かのゴースト間会話の拡張の話が面白くなりそうなので、急遽設置してみました。
流れ次第ですが、なるべくもどき板の何となくAIとか脳とか心とか語ってみる場所スレッドに中心の話を書き込んで、こちらには本論からややずれた話と、伺かに関係のない話しを散発的に書き込んでいこうかなと取り敢えずは思っています。

書きたいことがあるとき以外は放置しておこうと思うので、「日記」ではなく「メモ」というタイトルにしています。