雲のむこう、映画賞

新海誠氏の「雲のむこう、約束の場所」に、
毎日映画コンクールの映画賞が与えられたそうです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/cinema/news/20050118k0000e040002000c.html
いや、好きな作品が認められるというのは、素直に嬉しいことですね。
新海監督おめでとうございます。

ところで、とりとめもなく思ったことですが、この映画は
アニメ映画の様々な巨匠の優れたところを幾つも受け継いでいるようで、
考えてみると面白いですね。差異部分も含めて表にしてみるとこんな感じでしょうか。

監督名特徴差異点
宮崎駿美しい自然風景描写「光」に特に力を注ぐ/ややシャープ?
大友克洋夢での予感/破壊願望(核をイメージさせる爆発)傾向が少し穏やかで叙情的
押井守廃墟願望エネルギッシュな若者でも成熟した大人でもなく、牧歌的な少年少女に添えられる
庵野秀明実験司令室の風景声を張り上げるのではなく息を殺して見守るような感じ

差異が少ない場合もあり、完全な表とは言えませんが。

ところでふと気付いたのですが、上の四人の監督は、
恋愛を映画の最大の中心テーマに置くことがあまりないような気がします。
そこが新海監督と大きく違うのもまた不思議な感じがします。